日常

Mastodon は自分のドメインでIDを持つことが大事。「リモートフォロー」の価値を最大化するべし。

2017年4月14日

 流行しているMastodonですが、複数のインスタンスにIDを登録したり、一つの大きなサービスに依存したりするIDの取り方をしている人が多いです。本記事では、リモートフォローの価値や自分のドメイン上でMastodonを構築する価値について説明します。

リモートフォローとは

 Mastodonは、OStatusというプロトコルで動いています。僕は、OStatusをサポートするサービスの最大の価値は「リモートフォロー」にあるのではないかと思っています。「リモートフォロー」という仕組みは、ひとことでいえばPUSH型RSSです。

 リモートフォローは、フォロワーが別なインスタンスのIDであっても、そのインスタンスに更新を通知します。いままで、RSSリーダーで各サイトのRSSを巡回して購読していたわけですが、OStatusのファンアウトによって、各サイトから更新通知が送られてきてタイムラインが更新されるわけです。これが、PUSH型RSSという僕の個人的な理解です。DMやメンションを他のインスタンスに送れるところについては、ブログで流行ったトラックバック、ピンバックとも似ています。

個人ブログ、コーポレートサイトの延長

 自分のドメインを使うということは、自分専用の名前空間です。Mastodonを活用すれば、いままでの自分のブログやコーポレートサイトと同じ使い方、同じポリシーで情報を配信できます。自分のドメインで自分専用インスタンスだという点で、既存のドメインの信用をそのまま使えるわけですし、他人のインスタンスの障害や閉鎖に巻き込まれることもありません。

 たとえば、NHKはウェブサイト上でRSSを配信しているほか、Twitter上でも@nhk_newsや、@nhk_shutoken、それに@NHK_PRをもっています。これらを仮にnhk.jpドメインのMastodonで配信することにすると、news@nhk.jp、shutoken@nhk.jp、pr@nhk.jpのようにドメインで領土と話題を区切って情報を配信していくということができます。NHKの解説委員のアカウントがあってもいいし、科学文化部のような部署があってもいいし、アナウンサーの個人アカウントがあってもいいわけです。

 こうして、組織ごとに自社のドメインを使用して情報を配信していくことで身元を確かなものにし、自分たちのポリシーで情報を発信していくことができるわけです。

ドメインでアイデンティティを確立する

 ドメインで名前空間が完全に分離されたお一人様インスタンスですので、自分の好きなようにTOOT(投稿)していいし、自分でアップロードしたファイルを自分のAmazon S3バケットに保存しておけます。

というわけで、自分のドメインでOStatusを配信することにしました。ぜひ https://ostatus.isidai.com/@isidai をリモートフォローしてみてください。

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