日常

NHK放送技術研究所に行ってきた

2013年6月2日

気象庁に続いて、NHK放送技術研究所に行って来ました。

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その前に、間違えて渋谷のNHKスタジオパークにも行ってしまったのは内緒です。
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スタジオパークは子連れの家族がワンサカいて、ショタ充させていただきました。大変ありがとうございました。
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噂のダイオウイカがすごかったww

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気を取り直して、NHK放送技術研究所では、どーもくんが出迎えてくれました。最初の1枚目は、ふくちっちが目をつぶってしまったので、無理を言って帰り際のどーもくんを引き止めてもう一枚とってもらいました。
なんか必ずくっついてくるお姉さんが素敵でした。

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ちなみに、2枚目はどーもくんと手をつないで撮りました。どーもくんのヌクモリを感じました。

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大事なパネルを撮るのを途中まで忘れてしまったのが残念。

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リアルタイムHEVCエンコーダーがすごかったです。スーパーハイビジョンのピクセルを17区画に区切って、17枚のエンコード用ボードで処理させています。入出力は光ケーブルを使っていて、ボードへは「3G-SDI」という規格のインターフェイスを使用していました。

この「3G」は「第三世代」という意味と、伝送速度が「3Gbps」(正確には2.970Gbps)という2つの意味を持って「3G」と名付けられているということでした。SDIは、「シリアル・デジタル・インターフェイル」という意味です。

非圧縮のスーパーハイビジョンはビットレートが72Gbpsになっていて、そのまま記録するにはSSDを並列化しないと帯域が足りないそうです。
これを、H.265でエンコードしたり、調整したあとに放送波に載せるそうですが、エンコードとデコードで時間がかかるため、現行の地デジ程度のタイムラグに抑えるよう開発を進めているようです。また、緊急地震速報でも遅れを取らないよう考えているようでした。

だいたい圧縮すると85Mbps程度のビットレートになるそうです。

スーパーハイビジョン長距離伝送システム

スーパーハイビジョン長距離伝送システム

「スーパーハイビジョン長距離伝送システム」なるエヴァっぽいネーミングのシステム。

スーパーハイビジョン長距離伝送システムのパネル

スーパーハイビジョン長距離伝送システムのパネル

72Gbpsの映像ソースを光ケーブル一本で300Km以上離れた場所まで届けるためのシステムだそうです。

P2Pライブ映像配信技術

P2Pライブ映像配信技術

端末間の接続状態

端末間の接続状態

放送波だけではなく、P2Pによるインターネット経由での配信の取り組みの様子です。

ダウンローダブルCAS

ダウンローダブルCAS

こちらは、いろいろ問題になっているB-CASをやめて、ソフトウェア上でライセンスを管理するための新しい仕組みだそうです。
先日、ソフトバンクがフルセグが見られるモバイル端末のために、ソフトCASを認可してもらったようですが、こちらはインターネットや放送波経由で、ライセンス鍵をダウンロードして使用するため、より便利で改ざんされにくい仕組みだということです。

NHKの人曰く、「B-CASカードを廃止してこの仕組を導入できたらなあ・・・」という感じでした。

宇宙用超高感度CMOSカメラ

宇宙用超高感度CMOSカメラ

これは直接見てもらわないとわからないのですが、真っ暗な箱のなかでも中の物がはっきりくっきり映る驚きの技術です。人間の目を超えてるんじゃないのかなあ・・・。

22.2chマルチチャンネル音響携帯プレーヤー

22.2chマルチチャンネル音響携帯プレーヤー

22.2chの音響システムです。正直酔います。そのうち次世代の子供達から、「年寄りは2ch耳」なんて言われる時代がくるのかと思うと怖いです。「最近のガキは22.2ch耳なんだからもっと話を聞いとれ」って叱り方もキモいなー。

他にも、文章を自動で翻訳して3Dおねーさんがやってくれる「手話翻訳システム」や、Twitterからテレビ放送の評価を算出するようなTwitterシステム、裸眼で楽しめる3Dシステムなど面白いもの目白押しでした。

一番興味を惹かれたのは、電子透かし技術です。

電子透かし技術

電子透かし技術

これまたすごい。どの場面、どの映像を撮影しても認識するし、カメラで撮影された映像を使っても認識する。ライセンス管理用の電子透かし技術以上に、QRコードのような使い方ができて、スマホのカメラで番組を撮るだけで、すぐにその番組のWebサイトにジャンプしたりすることも可能になりました。

あとは、テレビ内でチャンネルに依存しないアプリを動かす仕組みがありましたが、電子署名したアプリのみが動作して、途中経路で改ざんされたアプリや情報は実行できないような仕組みになっていました。デモのアプリ名にも「改ざんされた天気予報」っていうのがあって笑いました。

受信契約第1号と同型のテレビ

受信契約第1号と同型のテレビ

当時大卒の初任給が5,000円の時代に、このテレビは28万円したそうです。

昭和30年のテレビ

昭和30年のテレビ

14インチになってだいぶ?大画面になってきたようです。

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1930年代にNHKがイギリスから輸入した機械式テレビ。走査線は30本だそうです。

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おいおいおいたっけー!!と思ってしまうプラズマテレビ。2001年の発売で、当時138万円の定価。今なら13万8000円ってところですね。

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2007年に発売されていたSONYの有機ELテレビ。定価は20万円。これが発売されていた当時、家電量販店でテレビの販売担当をしていましたが、買った人を見たことはありませんw

その後、講堂で8Kスーパーハイビジョン録画のオリンピック映像をみて帰って来ました。

ほんとに楽しめたので、もっと早く行けばよかったなぁと思いました。また来年行きたいとおもいます。

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